お気楽バーダー2(カメラ思いつくまま)

E-510 三脚 使用時の
手振れ補正

ランカウイで2倍テレコンをつけて撮ったナンヨウショウビン、大半の写真がなんだかシャッキとしない俗に言う”眠たい画像”です。 そりゃぁ〜 腕が悪いのだ と言われて、はいおっしゃる通りでございます、でおしまいにするのも何なので少し検証することにしました。

ピンボケか?

MFレンズなので、ライブビュー(Live View)でピントを合わせていますし、被写体(ナンヨウショウビン)が動かない時も、ある程度撮影した後で、ピントを再調整しています。 従って、全ての写真の全部がピントずれになるとは考えにくい。 写真をチェックすると綺麗に撮るためにISO感度を下げる(ISO200/400)と、眠たくなる傾向が見らます。 ISO値を小さくすると、ノイズも少なく発色もよくなるはずなのに眠くなる? シャッター速度が遅くなるためか?

シャッター速度

Nikkor ED 500mm F4Pの開放値はF4。 500mmレンズとしては明るい方ですが、TC-301(s)テレコンを装着すると、2段落ちになり、開放値でもF8になります。 テレコン装着時の画像の甘さを防ぐために更に一段絞ります。 結果、F11となり、真っ暗なレンズに様変わりです。 望遠レンズの妥当なシャッター速度は、300mmでは1/300、500mmでは1/500だそうで、2倍テレコンつき500mmでは、1/1000秒、E-510の場合、レンズ焦点が2倍になるので、1/2000秒が理想のシャッター速度になります。 日中大空を滑空しているワシ・タカならば、このシャッター速度で撮れるかも知れませんが、大抵の鳥は、陽が届かない木の枝に止まっています。 シャッター速度はISO800でも1/200〜1/300がいいところです。 ISO200/400にすると1/100以下になります。 これは理想の1/10〜1/20にすぎません。

低速なシャッターでもブレない写真を撮るためには、頑丈な三脚の使用が必要になりますが、それだけでOKなのでしょうか?

検証

我家の窓から、銀杏の大木が見えます。 距離は200メートルくらいです。

先日の台風で、大きく折れた枝の痕が見えます(落ちた枝が隣の民家の屋根を壊したのでTVニュースになりました)。 ここに焦点を合わせます。


(画像のクリックで拡大表示)

一枚目が70(140)mm、二枚目が1000(2000)mmの焦点距離です。 もう秋ですね、ぎんなんの実がなっています。

これが、検証用機材、Nikkor ED 500mm F4PにTC-301(s)を付け、E-510に装着しています。 長いですねぇ〜〜。 その割には、軽量が売りのE-510なので重量不足です。 カメラや床からの振動で三脚の結合部を中心にしてブブルブル震えます。 テストは次の3通りで行いました。 いずれの場合もリモコンケーブルでシャッターを切ります。

  1. この状態で撮影
  2. メニューで低振動モードを5秒にする。
  3. E-510とレンズの結合部に、重し代りにEOS-1Dmark2をぶら下げる(下の写真)

3.では、重し(高価な重石で、約1.5Kg)のおかげで、E-510はヘビー級2.0Kg超カメラになります。

500mm F4Pの絞り値は f/5.6( 一段絞り、実質f/11 )で、シャッター速度はISO値を変えることで調整しています。

1.そのまま 2.低振動モード 3.重し
ISO800
1/250

1/200

1/250
ISO400
1/125

1/100

1/125
ISO200
1/60

1/60

1/50
ISO100
1/40

1/40

1/40
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、枝の周囲と、真中やや上寄りに見える(火山の天辺)白い点を見てください。
  • 1.そのままでは、 1/60以下だとブレています。
  • 2.5秒の低振動モードでも同様で、1/60以下でブレがでています。 低振動モードではミラーアップ後、5秒経ってからシャッターが落ちるそうですが、5秒では短すぎるのか、ブレの原因がミラーの動作ではないのかはっきりしませんが、いずれにしても、鳥の撮影には、低振動モードは使えません。(ここぞのタイミングが命です)
  • 3.重しは有効で、低速でもブレは少ないようです。

やはり、巨大なレンズを装着するカメラでは振動を防ぐために、それなりの重量が必要で、E-510では軽すぎるのかも。

でも、E-510と三脚も担いで、さらに重しまで持って探鳥に出かけるわけには行きません。 さて、どうするか?

手振れ補正

E510の特徴にひとつにボディ内手振れ補正が上げられます。 残念ながら、MFレンズには、いまのところ、使えない機能です。 バーダーはE-510のAF(超)望遠レンズは持っていません。 仕方がないので、

ズイコー 50mm F2.0 マクロ + EC-14 1.4倍テレコン

でテストしました。 70(140)mmの倍率です。

室内撮影で、被写体(鳥の絵本)に出来るだけ近づき、MFモード、ライブビューでピントを合わせます。 カメラもレンズも軽量級なので三脚も軽量級にしました。 振動が発生するよう、リモートケーブルは使わず、直接シャッターを押します。


(クリックで拡大表示)

この画像の目の部分を切り抜きます。絞り値は f/2.8 で、シャッター速度はISO値を変えることで調整しています。

IS
オフ
IS
オン(モード1)
ISO800

1/200

1/200
ISO400

1/100

1/100
ISO200

1/50

1/50
ISO100

1/30

1/30

上図は三脚に固定して連続撮影した写真において、被写体の、固定され動かないはずの定点がフレーム内でどのようにずれたかを示しています。 左がISオフ、右がISオンです。 この図からもISの効果を推測できます。

結果は明白で、ISなしだと、手押しシャッターとちょっと頼りない三脚のせいで、最初からブレています。 対して、ISをオンにすると全域でブレは見当たりません。 さすが、オリンパスが誇る手振れ補正効果です。 Nikkor ED 500mm 2倍テレコンつきでも、この補正機能が使えれば、振動が補正されブレがなく眠くないシャキとした写真が撮れていたはずです。

オリンパスへのお願い

装着レンズの焦点距離をパラメータとして入力し、MFレンズでもボディ内手振れ補正を可能にする手法はペンタックスが採用しています。 残念ながら、E-410/E-510では見送られました。 しかし、近々中に登場するE-3では間違いなく実装してくるでしょう。 E-410/E-510が見送られた理由が、E-3との差別化にあるとしたら、とんでもないことです。 この機能を実装させるために部品の追加が必要だとは思えません。 ソフトウェアコードの修正・追加だけ。 コード部分が大きくなってメモリーに入らないとでも言うなら別ですが、通常ソフトウェアコード用メモリには余裕があるはずです。

もし、E-3に実装し、E-410/E-510のファームウェア更新に反映させず、ユーザがこの機能を使いがためにE-3に買い換えるだろうと、オリンパスがもくろんでいるのであればおろかなことです。 バーダーは即刻E-510を売り飛ばすでしょう。 多分そのように行動されるユーザーも少なくないと思います。
この手の上位機種差別化は、キヤノンなどが考えそうですが、悪いことはまねしなくてもいいのではないですか。

ついでにもうひとつ。 製品に同梱された説明書には、三脚使用時には、ISをオフにするように明記されています。 ところが、某出版社のサイトに掲載された開発陣インタビューでは、(リンク先を見れば、某じゃなくなるけれど)

しかし、我々の手ブレ補正機能は、常にオンにしたまま撮影した場合でも、高周波数のブレに対して補正を行ないます。ただ、電池を節約 する、取扱説明書ではオフとしています。(抜粋)

と述べられています。 これが、オリンパスの正式な見解なら、なぜ、この通り説明書に書かないのでしょうか? ユーザーがこの部分を読んでも、述べられていることが理解できないだろうとオリンパスが本気で考えているのであれば、ユーザーをバカにするなと言いたい。(そもそも文書自体が日本語ではないが) それとも 三脚でISを使うと発生する隠れた欠陥でもあるのですか? 例えば、カメラが壊れるとか。

 ユーザは、説明書がバイブルで、心強い見方です。 言っちゃ悪いが、軽薄な記事と、ちょうちん記事満載のサイト(少ないがまじめに書かれた有益な記事もあります)に載ったインタビュー記事など信用できるわけがない、 この点をオリンパスにはよく考えてもらいたいと思っています。

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