お気楽バーダー2(カメラ思いつくまま)

ヘタッピーに優しいNikon D300のAF

 年始早々、浜離宮庭園に出かけ、諏訪流放鷹術の実演を見てきました。 詳細はこちらをご覧頂くとして、カメラは一流、腕前は三流、”連写しながら動く被写体(鳥)を追い続け、センターに配置したAF枠から逃げないようにする”がまったく出来なかったバーダーですが、ホームページに掲載する写真は、Nikon D300のAFの出来の良さに救われ、なんとか撮ることができました。

カメラ設定は、

レンズ AF-S Nikkor VR ED 70-200mm F2.8G
AF AF-C ダイナミック51点予測駆動AF
AFエリア ダイナミックAFモード

ダイナミックAFエリアモード

以前、ラジコンを使ってテストした際は、ダイナミックAFエリアの有効性を感じなかったのですが、今回、空中で鳩を捕らえるオオタカを撮影する際には有効に機能しました。

  • 空中で、オオタカがハトを掴まえるシーンの連写です。
  • 最初のショット(1)で、センターに配置したAF枠内に、なんとか、ハトを収めることが出来ました。
  • 以降のショットでは、カメラの振り回しが下手で、被写体(オオタカ)はセンターからずれています。
  • しかし、ダイナミックAFエリアモードはオオタカを追尾して、ほぼ正確な位置にAF枠を配置してくれました。
  • 背景が無限遠の空だからかも知れませんが、あたかも3D-トラッキングのように動作しています。
  • ラジコンを使ってテストした時は、AF枠は隣り合うフォーカスポイントへの移動に限られましたが、今回はかなり離れたポイント(4)まで移動したのには驚きました。
  • 画像(1~6)の赤枠は、Nikon ViewNXが表示するフォーカスポイント(AF枠)です。

1~6の画像をクリックすると、ピクセル等倍の切り抜き画像を表示します。

被写体をフォーカスポイントに捉えてから、連写をスタートさせれば、途中でフォーカスポイントから外れても、それが空中を飛ぶ鳥であれば、AFフレーム内に収まっている限り、被写体の動きを予測し、AF枠を適切なフォーカスポイントに移動させ、ほぼ正確にピントを合わせてくれそうです。

最初のショットからフォーカスポイントを外したら?

次の連写はヘタッピーの証です。シャッター半押しでワンテンポを置かず、あせって連写をスタートさせたので、センターに配置したフォーカスポイントを大きく外しています(1)。 しかも、残るすべてのショットでフォーカスポイントを外しまくり、オオタカはフレームの下端、一部はフレーム外にはみ出しています。

  • すべてのショットで、センターに配置したフォーカスポイントに重なっているのは、無限遠の青空。 そのため、ViewNXでチェックしても赤いAF枠は非表示になっています。
  • Nikon D300はフォーカスポイントに適切な被写体が存在しない場合、またはシャッター半押しの時間が短すぎた場合、最も至近の被写体にピントを合わせるようです。
  • (1)と(2)では、オオタカより前面を浮遊する羽毛にピントが合っています。
  • (3)では、オオタカはAFフレーム外に出ています。
  • (4)では、オオタカの翼の先端が一番至近のようで、それにピントが合っています。
  • (5)、(6)はオオタカとハトの大部分がAFフレーム外ですが、オオタカが(4)の位置より前面に移動したので、偶然にピントが合ったようです。

Nikon D300では、青空を飛ぶ鳥を撮影する場合、その姿をフォーカスポイントに捉え損ねたとしても、それより至近に他の被写体が存在しなければ、合焦率は高いでしょう。 某メーカー製あのカメラでは、フォーカスポイントに空が重なると、ジ~コ~とレンズモータが作動し、ピントが無限遠に持っていかれますが、D300ではそんなことにはなりません。

Canon EOS 20DのAFは痛いかも

このお話は、以前に、こちらに載せましたし、写真は、こちらに掲載してます。 こんなことが起こるとショックです。

レンズは、EF300mm F4L is + Kenko TelePlus300 1.4
AI SERVO AFで撮影
フォーカスポイントはセンター

  • 獲物を捕らえたハヤブサのオスを連写していました。 ZoomBrowser EXのAFフレーム枠を見ると、フォーカスポイントは尾羽を捉えています(1)。
  • 突然下からメスが寄ってきて、オスが給餌。 予想外のシャッターチャンスでした。 フォーカスポイントはぎりぎりメスの尾羽に重なっています(2)。
  • で、問題のショット。 ピントは背景の崖に抜けちゃいました。 フォーカスポイントには、(2)の尾羽じゃなく翼に変わりましたが、これだけで、これまで追尾してきた被写体を放棄するなんて信じられません。

1~3の画像をクリックすると、ハヤブサの部分を切抜いた画像を表示します。

EOS 20Dはフォーカスポイントを外すと、ピントがどこに合うか予想できない場合が多かったようです。 もしも、上の写真をNikon D300で撮っていたなら、至近に別の被写体がないので、3枚目もバッチリだったのに...。 EOS 40Dでは、異なる仕様かも知れませんが、EOS 20Dで空を飛ぶ鳥を追尾していると、よくピントが無限遠に持っていかれファインダーから鳥の姿が消失して、あせったのですが、Nikon D300の仕様の方がヘタッピーには適しているのではと思います。

背景が無限遠の大空でない場合の、Nikon D300

それでは、背景がごちゃごちゃしている場合にフォーカスポイントを外すと、Nikon D300のAFはどこにピントを合わせるのでしょうか?

  • オオタカが鷹匠から渡っていくシーンの連写です。
  • 最初のショット(1)では、フォーカスポイントはセンターに配置され、ViewNXの赤枠は鷹匠の肩に重なっています。
  • (2)、(3)では、オオタカが飛び去ったけれど、カメラ位置は(1)とほぼ同じです。 バーダーの反射神経が鈍いので、オオタカを追いながらカメラの移動は出来ませんでした。 オオタカと鷹匠の位置がそれほど離れていないので、ピントは大きくは外れていません。
  • (4)で、カメラを右上方向に移動し始めました。 センターに配置したフォーカスポイントには背景しか写りこんでいません。 そのために赤いAF枠は非表示です。 前述のEOS 20Dでは、間違いなく背景にピントを持っていかれたであろう場面です。
  • (5)、(6)でもAF枠は非表示です。 D300は一番手前にあるオオタカにピントを合わせ、(6)ではジャスピンになりました。

1~6の画像をクリックすると、オオタカの部分を切抜いた画像を表示します。

以上のように、正確にフォーカスポイントに被写体を捉える事ができなかったとしても、至近の被写体にピントを合わせくれるNikon D300は、鳥の撮影には最適だと思えます。

突然、手前に別の被写体が飛び込んで来ると

フォーカスポイントを外しても、至近の被写体にピントを合わせくれますが、思わぬ事も起こります。

  • モモアカノスリが子供の拳から飛び出すのを、シャッター半押し状態で待っていました(1)。
  • モモアカノスリが飛び出したので、連写開始(2)。 (1)を見ると、センターのAF枠に重なっている被写体は微妙ですね。 女の子に半分と残りは背景です。 その瞬間に女の子は左にのけぞり、フォーカスポイントに重なったのは、モモアカノスリではなく、すっぽ抜けの背景だったのでは? そのため、AF枠が非表示になっています。 で、たまたま、至近を走り抜けたのが、擬似ウサギを引っ張った男の子。 (2)、(3)では、その擬似ウサギを結んだ紐にピントが合ってしまいました。
  • (4)では、紐はフレーム外に抜けましたが、ピントは(3)のまま。
  • (5)は驚きです。 こちらに向かって飛んでくるモモアカノスリが至近の被写体になったので、ニコン D300はそれにピントを合わせてくれました。

1~5の画像をクリックすると、合焦した部分を切抜いた画像を表示します。

フォーカスポイントを外すと、このような事もおこりますが、度々ではないはずで、それより、ピントが背景に持っていかれない方がベターで、ピンボケによるゴミ箱行写真も少なくなります。

なお、Nikon D300カスタムメニューのAFロックオンの設定により、AFが別の被写体にピントを移すまでの時間を変更できますが、修行不足のバーダーには標準設定で十分だと思っています。

縦グリップMB-D10のマルチセレクター

Nikon D300本体のマルチセレクターの操作感は良好で、ファインダーを覗きながら、ブラインドタッチでフォーカスポイントを自在に移動することが出来ます。 一方、MB-D10のマルチセレクターは、本体より小さく、クリック感も欠しいので、いまいち扱い難い。 ポートレート(カメラ縦置)で撮影する場合、ファインダーから目を離さず、MB-D10のマルチセレクターを使うと希望の位置にフォーカスポイントを移動するのは至難の業になります。 ついつい面倒になり、アクロバット的操作で、本体側のマルチセレクターを使ってしまいます。

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