シンガポールのナンヨウショウビン
対決
200mm F2.8 対 300nn F4 + 1.4テレコン
常々、野鳥を大きく撮りたい、フレームからはみ出すほどの野鳥の写真が欲しいと思っているのですが、今回のシンガポール旅行で”大きいことは善いことだ”の考え方を変えなければと思える場面に遭遇しました。
ふと、木立の間から水辺を覗くと、小枝に止まっているのは2羽のナンヨウショウビン、至近距離です。 カメラは、
Canon EOS 40D EF300mm F4L is + EF1.4Ⅱ
Nikon D300 AF-S Nikkor VR ED 70-200mm F2.8G
の2セット。 メインは、もちろん、焦点距離の長い(大きく撮れる) EOS 40Dでした。

Canon EOS 40D EF300mm F4L is + EF1.4 420mm f6.3 1/15 1EV ISO800
思わぬ幸運に血迷い、直前の撮影で設定した露出補正(+1EV)のままだったので、Lightroomで逆補正をしています。 それにしても、タダでさえ暗い場所なのに、露出補正のミスで1段分の損失は大きかったです。 ISO値とシャッター速度に気を取られていたので露出補正の値を見落としたのかもしれません。
ISO800で1/15しかでなかったので、ISO1600に感度アップしようかと迷いましたが、こんな至近距離で撮影できる機会は、度々あるものじゃないし、出来るだけ綺麗に撮りたい、それに、ぱっと見、ナンヨウショウビンは静止しているように見えました。 バーダーの力量不足による手振れもあるでしょうが、細い枝に止まっている野鳥は、静止しているようで、実はかなり振動しているのじゃないかと思います。
大幅に縮小した画像では、それほど感じませんが、ピクセル等倍で見ると、かなりブレているのがわかります。 それに、テレコンバータを装着しているので絞り解放でF5.6です。 f6.3で撮ったので0.5段分しか絞っていません。 これによる解像度の損失も大きいのではないかと。
ISO800で1/15であれば、テレコンバータを外せば1/30になります。 でも、綺麗なカワセミを目前にして、テレコンバータを外すと言う英断は、いつ飛び出すか判らない恐怖の方が勝ってバーダーには不可能です。
この設定でEOS 40Dで5~6枚撮りましたが、上の写真がベストショットです(トホホ)。
EOS 40Dで撮り終えても、まだ飛び立ちません。 念のため、D300でも撮影しました。

D300 AF-S Nikkor VR ED 70-200mm F2.8G 200mm f2.8 1/160 ISO800
ナンヨウショウビンのサイズは半分になりますが、シャッター速度は1/160で被写体ブレを吸収しています。 更にテレコンバータ装着していないので、f2.8解放でも、充分な解像度も持っています。
この画像のカワセミ部分(全体の1/2サイズ)を切り抜いて縮小すると、

大きさは、EOS 40Dの画像とほぼ等しくなります。 両方を比較すると、違いは明白です。
1000万画素を超えるデジカメでは、焦点距離を稼ぐためにF値を犠牲にしたりテレコンバータ装着するより、すぱっとレンズ倍率を諦め、明るいF値のレンズにテレコンなしで撮影し、大きさが必要な場合は、必要な部分を切り抜いた方が遥かに解像度のある綺麗な写真に仕上がることが判りました。
F4とF2.8の差はたった一段だけですが、価格は数倍の開きがあります。 でも、この1段分は、野鳥の撮影時には大きなアドバンテージになります。 明るさを確保するためにレンズ口径が大きくなり、その結果、分解能も向上します。 ほんとは、300mm 単焦点のF2.8が欲しかったのですが、動物園用だと理由をつけて、望遠マクロやF1.4レンズを買ってしまったので、 VR ED 70-200mm F2.8Gしか買えませんでした。
一般的に、ズームレンズはその利便性を確保するために、解像度やフォーカス速度を犠牲にしています。 それに、同じF値なら焦点距離が長い方がやはり野鳥向きでしょう。 バーダーみたいにチマチマしたレンズを数種類揃えるのではなく、どかっと1本、VR ED 300mm F2.8Gを購入した関西タヌキ君の思い切りの善さがうらやましく思います。
最後に、私的ベストショットを掲載します。

D300 AF-S Nikkor VR ED 70-200mm F2.8G 200mm f2.8 1/200 ISO800

(300mm レンズの画角)
これを、VR ED 300mm F2.8Gで撮れれば、さぞ凄かったでしょう。 すべては後の祭りです。
ナンヨウショウビンに付けられた足輪の謎は、後日”鳥 思いつくまま”でお話します。
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