お気楽バーダー2カメラ思いつくままCanon PowerShot S90 買いました
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PowerShot S90 動画
Adobe Premiere Elements 8.0で編集
書き出しの巻

 PowerShot S90で撮った動画は、編集内容が、

  • 不要部分のカット。
  • 動画の結合。
  • サウンド・トラックの入れ替え。
  • 静止画の挿入。
  • キャプションの挿入。

に限るなら、QuickTime Proで編集できる。

メリットは、フレーム内の編集はしないので、オリジナルの画質を損なう心配はない。

お気楽は、ちょっとした気まぐれで、早回し動画を作りたいと思い、アドビ Premiere Elements 8.0 を買った。 動画編集ソフトで気になるのは、再エンコードによる画質の低下だ。

Premiere Elementsの書き出し機能

むかし使っていたPremiere5には、ハンディカムのDVテープからキャプチャした映像ファイルを編集しても、未編集の部分は、元の映像ファイルからコピーする機能があったので、画質を落とす心配はなかった。  Premiere Elementsには、そのような機能はなく、オリジナル動画と同じ形式を選んでも、未編集部分を含み全編を再エンコードして書き出す。

サポートしている動画形式は次の通り(ヘルプ・ファイルから引用)。

書き出しでサポートされるビデオ形式

    • 3GP
    • Adobe® Flash® Video(.flv)
    • アニメーション GIF
    • Microsoft AVI(.avi)
    • Microsoft DV AVI(.avi)
    • MPEG1(マルチメディア互換)
    • MPEG1(VCD 互換、SVCD 互換)
    • MPEG2(マルチメディア互換 .mpg)
    • MPEG2(DVD 互換 .mpg)
    • MPEG-2(HDV .m2t: 1080i 25、1080i 30、720p 25、720p 30)
    • MPEG4(.mp4、.mov、.avi)
    • QuickTime(.mov)
    • Windows Media(.wmv)

PowerShot S90の動画はQuickTime形式のH.264コーデックなので、これと、Windows Mediaを選んでテストした。

書き出した動画の画質

画質は、主に書き出し時に設定するキー・フレームとデータ・レートで決まる(ヘルプ・ファイルから引用)。

データ・レート

一部のビデオコーデックでは、データレートを指定することができます。データレートとは、1 秒あたりに処理するビデオ情報の量を制御するものです。実際のデータレートは各フレームの映像や音声に応じて変化するので、Adobe Premiere Elements では最大のデータレートに自動的に設定されます。

キー・フレーム

Adobe Premiere Elements は、ムービーを書き出す場合、一定の間隔で圧縮のキーフレームを自動的に配置します。圧縮時には、これらの圧縮のキーフレームは完全なフレームとして保存されます。キーフレーム間にあるフレームは中間フレームと 呼ばれます。Adobe Premiere Elements は、中間フレームを前のフレームとそれぞれ比較し、変更されているデータのみを保存します。この結果、キーフレームの間隔に応じて、ファイルサイズを大幅 に小さくすることができます。キーフレームの間隔を広くして、中間フレームの数を増やすと、ファイルサイズは小さくなりますが、画質や再生品質は落ちま す。キーフレームの間隔を狭めて、中間フレームの数を減らすと、ファイルサイズは非常に大きくなりますが、画質や再生品質は向上します。

例えば、人が話している様子を正面から撮影したビデオの場合、フレームとフレームの間で変わるのは口と顔の表情だけであるため、動きの多いビデオよ りもファイルサイズは小さくなります。一方、スポーツイベントのビデオでは、フレームとフレームの間でアクションが大きく変化するので、多くのキーフレー ムと中間フレームが必要になります。この結果、ファイルサイズが大きくなるか、再生品質が低下するかのどちらかになります。どちらになるかはビデオの圧縮 率によって決まります。

圧縮形式の設定は、バランスを取る作業と言えます。ビデオ素材の種類、最終的な配信形式、対象となるユーザーという 3 つの要素間で設定を調整します。多くの場合、試行錯誤を繰り返すことで最適な圧縮設定が得られます。

データ・レートとキー・フレームがどれほど画質に影響するのか調べてみた。

<書き出し>をクリックし、<コンピュータ>、<QuickTime>か<Windows Media>を順に選んでいく。 プリセットから<ローカルエリアネット LAN>を指定する。 下記表の低画質(*)は、これを選んだ時の既定値になる。

高画質の設定は、<詳細設定>ボタンをクリックして、

Windows Mediaの詳細設定ダイアログ

書き出し設定ダイアログ上で既定値を変更する。 ”画質”l項目はQuickTimeだけに存在するが、効用については良く分からない。

  画質 ファイル・サイズ データ・レート(kbps) キー・フレーム 画質
Windows Media 低(*) 1.17MB 928 5  
4.93MB 8058 5  
QuickTime S90 オリジナル 8.41MB 6650    
低(*) 1.05MB 800 24 50
4.88MB 8000 5 100

以下、PC上で再生した画面の静止画キャプチャだ。

PowerShot S90 オリジナル

Windows Media 低画質


Windows Media 高画質

Windows Media高画質をYouTubeにアップロードして再生

QuickTime 低画質

QuickTime 高画質

遠景の切り出し比較

WMはWindows Media、QTはQuickTime。


S90

WM 低

WM 高

QT 低

QT 高

S90のオリジナル映像では、雲のグラデーションが描かれているが、 Premiereの再エンコードで微細な部分が消滅している。

近景の切り出し比較


S90

WM 低

WM 高

QT 低

QT 高

こちらも、S90では川岸の雑草をくっきりと描画しているが、再エンコードするとボヤけてしまう。

動きの少ない、色もオレンジ系と黒のシンプルな動画なので、データ・レートやキー・フレーム数による画質の違いは、それほど大きくない。 それでも、Windows MediaのほうがQuickTimeよりエッジが立った映像になっていると思う。

YouTubeにアップ・ロード

上記5つの動画すべて、問題なくYouTubeにアップロードできた。 アップロードとその後の検証に要する時間は、正確に測ったわけではないが、Windows Mediaの方が短いように感じた。

いずれの動画もアップロード時点で、音声を削除した。

PowerShot S90 オリジナル画像

Windows Media 低画質

Windows Media 高画質

QuickTime 低画質

QuickTime 高品質

未編集部分をオリジナル映像にする方法

編集したい部分だけをPremiereに回して再エンコードし、出来上がったファイルをオリジナル動画の未編集部分と結合して仕上げる方法がある。 これには、QuikTime Proが必要になる。 QuikTime Proで、編集したい部分を抜き出す。 分かりやすいように、S90動画の中央部分だけ抜き出してPremiereに回す方法を考えてみる。 先頭の未編集部分をA、中央の編集する部分をB、末尾の未編集部分をCとする。

① QuickTime Pro(以下QT)を使って、Aの部分を抜き出して保存する。 S90動画をQTに読み込み、開始スライダーを先頭に、終了スライダーをAの終了位置に合わせる。 Aの終了位置は動きのないフレームを選ぶこと、動きのあるフレームでは映像が乱れる場合がある。 

上の赤丸がスライダーでマウス・ドラッグで左右に移動できる。 スライダーに挟まれた部分が選択範囲になる。

② CTRL+X(切抜き)、CTRL+N(新規Player)、CTRL+V(貼り付け)を続けて行うと、Aの部分が新規Playerのウィンドウに移動する。

③ ②の方法でBの部分を新規Playerに移動すると、デスク・トップ上に3つのQTウィンドウが開いているはずで、それらを動画を保存・終了する。

④ BをPremiereで編集し、QT形式 H.264コーデックで書き出す。

⑤ AをQTでオープンし、再生位置を末尾に移動する。

⑥ 編集済みBをQTでオープンし、CTRL+A(すべて選択)、CTRL+C(コピー)でコピーし、Aのウィンドウに移動して、CTRL+V(貼り付け)をする。

⑦ 同様の手順で、CもAの末尾にコピーする。 

最後に、ファイル・メニュの<名前を付けて保存>で、<独立再生形式...>を選び、ディスクに書き出す。 <保存>を選ぶと、追加したBとCの本体ではなく、リンク情報だけを書き込むので注意が必要だ。

⑧ サウンド・トラックを入れ替えるには、完成した動画をPremiereで読み取り、サウンド・トラック用オーディオを作成し、オーディオだけを書き出す。

⑨ QTでそのオーディオをオープンし、CTRL+A、CTRL+Cでコピーする。

⑩ ⑦のQTウィンドウで、再生位置を先頭にして、CTRL+ALT+V(ムービーに追加)をおこなう。

⑪ ウィンドウ・メニュの<ムービーのプロパティを表示>で、不要になったオーディオ・トラックを削除する。

⑫ 最後に、<名前を付けて保存>ですべてのトラックを書き出して終了。

残念ながら、このようにして作成した動画はYoutubeにアップロードできない。 MOVファイルに複数のビデオ・トラックが含まれていても、最初のトラックしか再生しないのである。

Premiere Elements 8.0について

Elementsと名付けられているので、操作も簡単だと考えていたが、予想は外れた。 ヘルプを参照しなければ前に進めない箇所も多いし、やりたい編集をどの操作から始めたらいいのかも判りにくい。

以前使っていたPremiere5の方が、レイヤー構造がはっきりしていたので、理解し易かった。 オンライン・ヘルプについては、英単語をそのままカタカナ表記にした部分が多く、その意味から調べる必要があり、始めて動画編集ソフトを購入した人にとっては敷居が高い。 ユーザに対して不親切なソフトだと思う。

Premiere Elements 8.0のバグ

操作中にフリーズ(ハング・アップ)する事はなかったが、操作を終了し、再度起動しても、立ち上がらなくなる。 原因は、


赤枠内がPremiereの残骸プロセス

プログラムを終了しても、ひとつのプロセスが終わらずメモリに残って処理を続けている。 これが邪魔をして再起動が出来ないのである。 タスク・マネージャで強制終了させれば良いのだが、これが市販ソフトかとグチのひとつも言いたくなる。 バグだと思うが、ひょっとしたらスパイ・ソフトを内蔵しているのか? 他のアプリケーションの影響でこのプロセスが終了できない可能性もあるが、何とも不気味なトラブルだ。 早急に対応して欲しい。

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