PowerShot S90
紅葉を鮮やかに撮る
何も考えずカメラまかせで撮る
PowerShot S90のモード・ダイヤルを”AUTO”にして、すべてをカメラに任せて撮る。 すべてを委ねたのだから、あの辺にピントを合わせ、露出補正は若干マイナスで、などと余計な注文はできない。 カメラを撮影したい方向に向け、シャッターを切るだけ、それだけでいいのだ。 あるいは、それしかすることがない。
”でも、これじゃぁ~カメラ付き携帯と一緒だワ”に気づいた人は、シーン・モードを使ってみよう。 モード・ダイヤルを”SCN”に合わせ、コントローラ・ホイールで”新緑・紅葉”を選ぶ。 ”AUTO”ではAF枠をカメラが自動で合わせるが、”SCN"のAF枠は中央に固定される。 ピントを合わせたいポイントにAF枠を重ねてシャッターを押す。
”AUTO”と言っても、PowerShot S90のオートはタダ物じゃない、”こだわりオート”、22のシーンを自動認識してくれる。 でも、残念ながら、お気楽の調べでは、カメラを紅葉に向けても、シーンの”新緑・紅葉”と同じようには撮ってくれなかった。
”AUTO”と”SCN”の写りの違い
AUTO(オート・モード)

SCN(シーン・モード) 新緑・紅葉

| |
オート |
シーン(新緑・紅葉) |
| シャッター速度 |
1/200 |
1/100 |
| 絞り値 |
f4.0 |
f4.0 |
| ISO感度 |
160 |
80 |
| AFモード |
コンティニュアス AF |
シングル AF |
| AFポイント(AF枠) |
自動 |
中央固定 |
| ヒストグラム |
 |
 |
焦点距離は28mm。
撮影データを見ると、オートはISO感度を上げてシャッター速度を高速にしている。 また連続的にピントを合わせるコンティニュアスAFになっている事からも、動く被写体を想定している。 シーンはシャッター速度を遅くしISO感度を押さえている、画質優先の設定である。 ピントも、被写体が動かなければシングルAFの方が正確だ。 また、近距離で紅葉を撮る場合、”ここぞ”のポイントにピントを合わせたいのに、自動AFポイントでは、希望の場所にピントを合わせてくれる保証はない。
両者のヒストグラムを比べると、山の高さが高く、右寄りになっているオートは、より明るく若干色が飛んでいるように見える。 シーンは明るさが抑えられ、赤色がしまり、緑色が深くなっている。
撮影データからも画質からも、シーン(新緑・紅葉)が好ましいと思うのはお気楽だけじゃないはずだ。
水辺の紅葉
オートやシーンは、1万円以上安いIXYブランドでも撮れる。 せっかく高いPowerShotを買ったからには、これでしか出来ないRawでも撮ってみた。 オート、シーン(新緑・紅葉)、RAWをDPPで現像およびEOS 40DのRAWとの比較である。
AUTO(オート・モード)

SCN(シーン・モード) 新緑・紅葉

RAW DPPで現像

EOS 40D RAW DPPで現像

| |
オート |
シーン(新緑・紅葉) |
| シャッター速度 |
1/400 |
1/250 |
| 絞り値 |
f4.0 |
f4.0 |
| ISO感度 |
125 |
80 |
| AFモード |
コンティニュアス AF |
シングル AF |
| AFポイント(AF枠) |
自動 |
中央固定 |
| ヒストグラム |
 |
 |
焦点距離は28mm。
こちらのオートとシーン(新緑・紅葉)も前項と同じ傾向で、JPGで簡単に撮るなら、シーン(新緑・紅葉)でという事になる。
次に3枚目(PowerShot S90 RAW)と4枚目(EOS 40D RAW)を比べてみる。
| |
PowerShot S90 |
EOS 40D (EF-S 17-55mm F2.8) |
| 撮影モード |
プログラムAE(P) ISOもオート |
| 明るさ |
28mm |
17(27)mm |
| シャッター速度 |
1/400 |
1/320 |
| 絞り値 |
f4.0 |
f9.0 |
| 露出補正 |
-2/3 |
0 |
| ISO感度 |
80 |
400 |
| AFモード |
シングル AF |
シングル AF |
| AFポイント(AF枠) |
中央固定 |
中央固定 |
| ヒストグラム |
 |
 |
3枚目、4枚目の現像時のDPP設定値は次の通り。
| |
PowerShot S90 RAW |
EOS 40D (RAW EF-S 17-55mm F2.8) |
| 明るさ |
0.33 |
0 |
| ホワイト・バランス |
太陽光 |
| ピクチャ・スタイル |
紅葉 |
| コントラスト |
1 |
| ハイライト |
0 |
| シャドウ |
-2 |
| 色あい |
0 |
| 色の濃さ |
0 |
| シャープネス |
5 |
3 |
| ノイズ・リダクション |
なし |
| レンズ補正 |
なし |
EOS 40DでもPowerShot S90でもRAWは、-2/3、0、+2/3のAEBで撮ることが多い。 今回PowerShot S90の写真は、-2/3EVの写真を使い、やや明る過ぎたのでDPPで+1/3戻した。 それにしもPowerShot S90は明るく(明る過ぎる)撮れるカメラだ。
DPPによる現像は調整次第で如何様にも仕上がるが、お気楽は水面が神秘的に見えるよう明るさを抑え、コントラストを高めに調整したが、少しやり過ぎたかも。
RAWはカメラの楽しさを2倍にしてくれる、”撮る楽しさ”と”絵作りの楽しさ”だ。 すべてカメラ任せのオートも楽でいいけれど、シロウトなりのチンプンカンプンでも、AV、TV、Pモードで目前の景色に合わせて露出補正をかけて撮ると、はたしてその値が”あたり”だったのか、PCのモニタで見るまでの間、宝くじの当選発表のハラハラ感が持続する。 そして、RGBやダイナミック・レンジなんてさっぱり理解していなくても、DPPのレバーを動かしたり、リスト・ボックスの選択を変えると、写真のイメージが変化していく。 失敗したら、何度でもやり直せばいい、こうして自分流の絵作りで自分だけの写真が出来上がっていく。
青空と紅葉
AUTO(オート・モード)

SCN(シーン・モード) 新緑・紅葉

RAW DPPで現像

EOS 40D RAW DPPで現像

| |
オート |
シーン(新緑・紅葉) |
| シャッター速度 |
1/250 |
1/250 |
| 絞り値 |
f4.0 |
f4.0 |
| ISO感度 |
80 |
80 |
| AFモード |
コンティニュアス AF |
シングル AF |
| AFポイント(AF枠) |
自動 |
中央固定 |
| ヒストグラム |
 |
 |
焦点距離は28mm。
次に3枚目(PowerShot S90 RAW)と4枚目(EOS 40D RAW)を比べてみる。
| |
PowerShot S90 |
EOS 40D (EF-S 17-55mm F2.8) |
| 撮影モード |
プログラムAE(P) ISOもオート |
| 明るさ |
28mm |
17(27)mm |
| シャッター速度 |
1/400 |
1/320 |
| 絞り値 |
f4.0 |
f9.0 |
| 露出補正 |
-2/3 |
0 |
| ISO感度 |
80 |
400 |
| AFモード |
シングル AF |
シングル AF |
| AFポイント(AF枠) |
中央固定 |
中央固定 |
| ヒストグラム |
 |
 |
3枚目、4枚目の現像時のDPP設定値は次の通り。
| |
PowerShot S90 RAW |
EOS 40D (RAW EF-S 17-55mm F2.8) |
| 明るさ |
0 |
0.17 |
| ホワイト・バランス |
太陽光 |
| ピクチャ・スタイル |
紅葉 |
| コントラスト |
1 |
| ハイライト |
0 |
| シャドウ |
0 |
| 色あい |
0 |
| 色の濃さ |
0 |
| シャープネス |
7 |
3 |
| ノイズ・リダクション |
なし |
| レンズ補正 |
なし |
4枚目のEOS 40Dは埋め込みカラー・プロファイルがAdobe RGBになっている。 それを無効にするIEやChromeで見ると、くすんだ色になる(XPの場合、Vistaと7は未確認)。 なお、FireFoxも以前のバージョンではサポートしていなかったが、3.5以降ではサポートしている。 当初からサポートしているApple Safariも正常に表示する。
RAWで撮ろう
お気楽も初代EOS Kiss Digitalを使い始めた頃はJpegオンリーだった。 ある程度カメラに慣れて、ホワイト・バランスやシャープネスが気になりだした頃、DPPはバージョンアップを経て、機能、使い勝手が向上してきた。 キヤノンがピクチャ・スタイルの機能を追加したのを機会に、思い切ってRAWで撮りDPPで現像することにした。
当時は、メディア(CF)もPCのHDDも割り高で、費用がかさむのが辛かったが、今やメディアもHDDもウソみたいに安くなり、コストでRAWを断念することはない。 RAWで撮り、家に帰ってPCで現像するのは面倒だと言う意見も耳にするが、撮影の都度、ホワイト・バランスやピクチャ・スタイルで悩む方がシンドイ。 試行錯誤で調整を繰り返しても、元写真(RAW)が劣化しないのも魅力だ。 大きな声では言えないが、多少露出補正をミスってもRAWならば助かる率は高いと思う。
PowerShot S90 RAW DPPで現像

EOS 40D RAW DPPで現像

| |
PowerShot S90 |
EOS 40D (EF-S 17-55mm F2.8) |
| 撮影モード |
プログラムAE(P) ISOもオート |
| 明るさ |
105mm |
55(88)mm |
| シャッター速度 |
1/160 |
1/500 |
| 絞り値 |
f4.9 |
f8.0 |
| 露出補正 |
-2/3 |
-2/3 |
| ISO感度 |
80 |
400 |
| AFモード |
シングル AF |
シングル AF |
| AFポイント(AF枠) |
中央固定 |
中央固定 |
| ヒストグラム |
 |
 |
DPP設定値は次の通り。
| |
PowerShot S90 RAW |
EOS 40D (RAW EF-S 17-55mm F2.8) |
| 明るさ |
0 |
0.17 |
| ホワイト・バランス |
太陽光 |
| ピクチャ・スタイル |
紅葉 |
| コントラスト |
0 |
| ハイライト |
0 |
| シャドウ |
0 |
| 色あい |
0 |
| 色の濃さ |
0 |
| シャープネス |
7 |
4 |
| ノイズ・リダクション |
なし |
| レンズ補正 |
なし |
|