お気楽バーダー2カメラ思いつくままCanon PowerShot S90 買いました
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PowerShot S90
VS
Cyber-shot DSC-WX1
夜景撮り比較

通常の頁より横幅が広くなっています。

 クリスマス・イブ、前日ほどは寒くなかったし、雨雪も大丈夫そうなので、イルミネーション撮影に出かけた。

今回のテーマは、ズバリ、

Cyber-shot DSC-WX1の手持ち夜景はPowerShot S90を凌駕できるか

WX1の強力な武器は、連写合成で可能になった手持ち夜景。 ”手持ち”を誇示しているわけだから、当然、手持ちで撮影する。 かたやS90は、WX1のような飛び道具は持たない。 その替わり基本性能は高い。 中でもスロー・シャッター15秒は最強だ。 これを有効に使い、三脚固定で、出来るだけ絞り込む。 ISO感度も最低の80だ。 勿論RAWで撮り、DPPで編集・調整をおこなう。 わざわざ重いハスキーの三脚を持ち運んで使うのだから、ブレたら元も子もない。 セルフ・タイマーを2秒にセットしてシャッターを切る。

S90の撮影モードをAvにして撮り始めたが、露出補正値や絞り値を変更しても、シャッター速度の表示が1秒のままだ。 撮り終えた写真を再生すると、AEBの3枚で明るさが変わるはずなのに、3枚とも同じように写っている。 仕方がないので、途中からM(手動)モードに変更した。 家に帰ってマニュアルを調べたが、明記はなかった。 ただ、オート・モードでは1~1/1600秒と書かれている。 ひょっとしたらAvモード時のシャッター速度も最長1秒かも知れない。

聖夜のウィンドウ・アート

霞目飛行場に向かった。 遥か5㎞先で輝くウィンドウ・アートの写真でオープニングを飾ろうと思ったからだ。 ところが、現地に到着して車外に出ると、ウィンドウ・アートのビルが確認できないほど市街地が暗い。 それでも、暗闇に目が慣れて来た頃、何とか探し当てた。


EOS40D,EF300mm F4L IS M f9.0 1.3 ISO100 WB:AUTO
DPP:br(0.33) wb(色温度:3700) ps(風景) con(1) shp(6) nr(輝:2 色:0)

思っていたより、ずっと暗くて小さい。 S90やWX1では無理だワ。 黄色い星はともかく、下のツリーが半分隠れているのが残念。 この為だけに用意したEF300mm F4LとEOS 40Dで撮影して終了。


より大きな地図で 聖夜のウィンドウ・アート を表示

至近距離で撮影

5㎞が遠すぎるのなら、思い切って近づこうと大通りを挟んだ向かいの歩道から撮影した。 ウィンドウ・アートのビルまでの距離は53m。 霞目で半分しか見えなかったツリーはよく見えるが、黄色い星の下が欠けてしまった。

PowerShot S90 Avモード Cyber-shot DSC-WX1 手持ち夜景

中央部ピクセル等倍切抜き

40mm f7.1 1s AEB+2/3EV +1EV ISO80 WB:AUTO
DPP:wb(白色蛍光灯) ps(紅葉) con(1) shd(-2) shp(9) nr(輝:0 色:4)

中央部ピクセル等倍切抜き

32mm f2.8 1/40 ISO400 WB:AUTO

S90はクロス・フィルターを付けて撮影したかように、光が星型に輝いている。 一方のWX1はどんより濁った光になっている。 この違いは、レンズ性能によるのか、絞り込んだ結果なのか? いずれにしろ、透明感のあるS90の勝ちだね。

全容を写す

PowerShot S90 Avモード Cyber-shot DSC-WX1 手持ち夜景

黄色い星のピクセル等倍切抜き

35mm f7.1 1s AEB+2/3EV ISO80 WB:AUTO
DPP:br(0.17) wb(白色蛍光灯) ps(std) con(1) shd(-1) shp(9) nr(輝:0 色:4)

黄色い星のピクセル等倍切抜き

24mm f2.4 1/25 -1EV ISO400 WB:AUTO

欠けることなく全体が見渡せる所を探して、SS30(Wikipedia)の中庭まで遠ざかった。 全容が見える場所に三脚を立てようとした時、雲間からお月さん登場、お月さんとウィンドウ・アートの両方がフレームに入る位置に再度移動。 しかし、その結果、ツリーの端がビルに隠れてしまった。

液晶モニターの輝度の高さに騙されて、WX1はマイナス露出補正をかけたので、露出不足になった。 手持ち夜景では、暗めに撮れる事が多く、プラス補正はあっても、マイナス補正はあり得ないかも。 それにしても、WX1の望遠側は、ピントが合い難い。

等倍切り抜きでも判るように、S90のシャープネス9は昼間の撮影では強すぎるが、夜景撮影ならば有効かも知れない。

仙台駅前から撮影 

この辺りで、これ以上の視界は望めそうもないので、ウィンドウ・アートの撮影を終了して、仙台駅に向かった。 ところが、やはり一部は欠けるものの駅前広場から見ることができた。 撮影距離は612m。

PowerShot S90 Mモード Cyber-shot DSC-WX1 手持ち夜景

屋上ネオンのピクセル等倍切り抜き

70mm f7.1 1.3s ISO80 WB:AUTO
DPP:ps(std) con(1) shp(9) nr(輝:0 色:4)

屋上ネオンのピクセル等倍切り抜き

73mm f4.5 1/10 -0.3EV ISO400 WB:AUTO

  手持ち夜景で撮影した近景イルミネーション

45mm f3.2 1/40 ISO400 WB:AUTO

S90はf7.1の1.3秒で三脚固定、WX1はf4.5で1/10。 細部の描写、とりわけ光が届かず暗くなった場所(陸橋の下)は圧倒的にS90の方が優れている。 お気楽も、正直なところ、S90がここまで写すとは思っていなかった。

ちょっと気になるのは、一段目の切り抜きに写っているネオンの色、S90、WX1で違いすぎる。 S90はオレンジ色、WX1は青が強くマゼンタに近い。 WX1の青で思い出すのは、先日テストした赤外線。 まさか、ネオンが赤外線を放出するわけないし、よく判らない。 実際、どちらの色が正解だろうか(残念ながら、お気楽の記憶には残っていない)?

二段目のWX1は、綺麗に写っている。 手持ち夜景は、露出を抑え、暗めの画像になるので、イルミネーションに近づいた方がいいのかも知れない。

仙台駅のイルミネーション

PowerShot S90 Cyber-shot DSC-WX1 手持ち夜景
ホワイト・バランス:撮影時は太陽光、DPPで”色温度:4000”

明るい部分のピクセル等倍切り抜き

暗い部分のピクセル等倍切り抜き

Av 28mm f7.1 1s AEB+2/3EV -2/3EV ISO80 WB:太陽光
DPP:wb(色温度:4000) ps(std) hi(1) shp(9) nr(輝:0 色:4) 周辺光量,歪曲
ホワイト・バランスは”AUTO”

明るい部分のピクセル等倍切り抜き

暗い部分のピクセル等倍切り抜き

24mm f2.4 1/20 ISO400 WB:AUTO

ホワイト・バランス:撮影時は太陽光、DPPで”撮影時設定”

Av 28mm f7.1 1s AEB+2/3EV -1EV ISO80 WB:太陽光
DPP:br(0.33) ps(std) hi(1) shp(9) nr(輝:0 色:4) 周辺光量,歪曲
ホワイト・バランスは”AUTO” 歩きながら撮影

24mm f2.4 1/30 ISO400 WB:AUTO

ホワイト・バランス:撮影時は太陽光。 DPPで”色温度:4600”、明るさ調整

M 28mm f6.3 1.3s ISO80 WB:太陽光
DPP:br(0.50) wb(色温度:4600) ps(std) hi(-5) shd(1) shp(9) nr(輝:0 色:4) 周辺光量,歪曲

上段の写真、S90のホワイト・バランスは、撮影時は”太陽光”、DPPで色温度指定に変更して、値を4000に設定した。 これでWX1の色合いに近づいた。 WX1のホワイト・バランスはAUTO。 ピクセル等倍切り抜きを見れば判るが、”S90はシャープネスが強いから” だけで片付けられないほどの違いがある。 S90は小さいレンズにしては解像力があり、高輝度部分の色にじみも少ない。

S90の二段目は、撮影時の”太陽光”のまま、三段目はDPPで色温度4600に変更し、明るさ調整を0.5、ハイライトは-5、シャドウは1にした。 これによりコントラストは低下したが、明るい部分の輝度は低下し、暗い部分の明るさが増した。

S90の利点は、撮影後のDPPによる調整にある。 夜景やイルミネーションの色合いや明暗は自由度が高いので調整範囲も広いが、その分、迷いもでて、一枚の写真の調整に時間がかかるのが玉にキズだ。

三脚要らずのWX1は、歩きながらでも撮れる。 写りの質は期待できないけど、この気軽さが最大の長所だ。

光のページェント
PowerShot S90 Mモード Cyber-shot DSC-WX1 手持ち夜景
広角端 DPPの明るさ調整せず
ホワイト・バランス:撮影時は”AUTO”、DPPは”撮影時設定”

28mm f6.3 1.3s ISO80 WB:AUTO
DPP:ps(std) con(1) hi(1) cd(1) shp(9) nr(輝:0 色:4)
ホワイト・バランスは”AUTO”

24mm f2.4 1/20 ISO400 WB:AUTO

ホワイト・バランス:撮影時は”AUTO”、DPPは”白熱電球”

28mm f6.3 1.3s ISO80 WB:AUTO
DPP:wb(白熱電球) ps(std) con(1) hi(1) shd(-1) cd(1) shp(9) nr(輝:0 色:4)
ホワイト・バランスは”太陽光”

24mm f2.4 1/20 +2/3EV ISO400 WB:太陽光

ズーム中間域(60mm) DPPで明るく調整
ホワイト・バランス:撮影時は”AUTO”、DPPは”撮影時設定”

60mm f6.3 1.6s ISO80 WB:AUTO
DPP:br(0.67) ps(std) con(1) hi(-1) hue(-2) cd(1) shp(9) nr(輝:0 色:4)
 
ホワイト・バランス:撮影時は”AUTO”、DPPは”白色蛍光灯”

ピクチャ・スタイル:スタンダード

ピクチャ・スタイル:クリア

60mm f6.3 1.6s ISO80 WB:AUTO
DPP:br(0.33) wb(白色蛍光灯) con(1) hi(1) cd(1) shp(9) nr(輝:0 色:4)

S90の撮影モードは、M(マニュアル)、シャッター速度は1.3~1.6秒。 この程度のスロー・シャッターでも車のテール・ライトは流れて街路樹のイルミネーションに華を添える。 絞りはf6.3、f8.0まで絞れば、赤いライトが、もっと長く尾を引いたと思うけれど、車が通過する度に振動が伝わってくる陸橋の上では、これ以上のシャッター解放は難しい。

昼間の写真では絶対に出来ないDPPによる過激調整も、闇にまみれてじゃないけれど、夜景ではできてしまう。

一段目と二段目は、広角28㎜、DPPの明るさ調整はしていない。 一段目は撮影時のホワイト・バランス”AUTO”のままだが、二段目は、”白熱電球”に変更した。

三段目~四段目は、ズーム中間域の60㎜。 DPPの明るさを+1/3~2/3で調整。 三段目は、撮影時の”AUTO”のまま、四段目は”白色蛍光灯”に変更。 四段目下は、ピクチャ・スタイルを”クリア”に変更した。 ”クリア”はキヤノンのサイトからダウンロードできる。

WX1のシャッター速度は1/20、この速度じゃテール・ライトは流れない。 一段目のホワイト・バランスは”AUTO”、二段目は”太陽光”。 一段目の写真は露出不足のようだ。

夜景スナップ

三脚を立てて撮影できる場所は限られるし、あちこち移動する時は面倒だ。 これ以降の写真は、S90も手持ち、ロー・ライト・モードを使うほど暗くないので、ISO感度をAUTOにしてPモードで撮影した。

PowerShot S90 Cyber-shot DSC-WX1 手持ち夜景
シーン・モード:夜景

28mm f2.0 1/5 ISO80(AUTO) WB:AUTO

Pモード

中央部ピクセル等倍切抜き

右中ピクセル等倍切抜き

28mm f2.0 1/30 AEB-2/3EV ISO320(AUTO) WB:AUTO
DPP:ps(std) shd(-2) cd(1) shp(5) nr(色:5 輝:2),周辺光量,歪曲


中央部ピクセル等倍切抜き

右中ピクセル等倍切抜き

24mm f2.4 1/30 ISO400 WB:AUTO

S90の一段目は、シーン・モードの夜景。 シャッター速度1/5、お気楽にしては、よくぞブレなかった。 WX1の手持ち夜景と比べるとかなり明るい。 二段目は、Pモードで撮影、ISO感度はAUTOに設定、AEBの3枚の中から-2/3EVを選んだが、まだWX1より明るい。

ピクセル等倍切り抜き画像を見ると、WX1の手持ち夜景のノイズは、S90より少ない。 手持ちで夜景を撮るなら、WX1の方が安心できる。 やはり、ここでも、ネオンの色がS90ではオレンジ色、WX1はマゼンタになっている。 

切抜きに写っているトナカイ、圧倒的にWX1の方が解像している。 片ボケのないWX1ならば、右上端もこのように写るのか? S90は、f2.0解放の弊害なのかボケボケだ。 

PowerShot S90 Pモード Cyber-shot DSC-WX1 手持ち夜景
撮影時ホワイトバランス:太陽光 (Photoshop6で傾き補正)

DPPでAUTOホワイト・バランスに変更

28mm f2.0 1/30 AEB-2/3EV ISO320(AUTO) WB:太陽光
DPP:ps(std) shp(6) nr(色:5 輝:2),周辺光量,歪曲
ホワイト・バランスはAUTO

24mm f2.4 1/30 ISO250 WB:AUTO

S90は、Pモード、ホワイトバランスは太陽光で撮影(上写真)を、DPPでホワイト・バランスを”AUTO"に変更(下写真)。

WX1は手持ち夜景で、ホワイト・バランスは”AUTO”に設定、S90の”太陽光”と”AUTO”の中間の色合いだ。

右手のツリーの電飾は、WX1の方が綺麗に見える。

WX1、手持ち夜景の暗さが光る時

PowerShot S90 Pモード Cyber-shot DSC-WX1 手持ち夜景
 
24mm f2.4 1/50 ISO160 WB:AUTO
ホワイト・バランス:蛍光灯 (Photoshop5で傾き補正)

28mm f2.0 1/30 AEB-2/3EV ISO200(AUTO) WB:蛍光灯
DPP:ps(std) shp(6) nr(色:5 輝:1)
ホワイト・バランス:AUTO

38mm f3.2 1/40 ISO250 WB:AUTO

何度も述べてきた様に、WX1手持ち夜景は、暗めに撮れる。 遠くで輝くイルミネーションにはプラス露出補正が必要だが、近景のイルミネーション、特に黒っぽい背景に光る、例えば、ツリーなどを撮る時は、補正は無用だ。

WX1、手持ち夜景を使わなければ

PowerShot S90 Cyber-shot DSC-WX1
Pモード ホワイト・バランス、ISO感度はAUTO

ピクセル等倍切り抜き



28mm f2.0 1/30 AEB-2/3EV ISO400(AUTO) WB:AUTO
DPP:ps(std) shp(5) nr(色:6 輝:3)

ピクセル等倍切り抜き



24mm f2.4 1/200 -0.7EV ISO3200 WB:AUTO

最後に、S90、WX1ともPモードで、ISO感度、ホワイト・バランスともAUTOで撮影した。 S90のISO400に対しWX1はISO3200。 感度設定は、間違いなく”AUTO”にしたはずだが、ちょっと有り得ない数字になった。 そのため、かなりノイズが目立ち、解像力も、色の再現性も低下している。 もっとも、手持ち夜景があるのに、わざわざPモードで撮る事もない。 この写真は参考にならない。

S90は、強めのノイズ除去のため、規定のシャープネスが5になり、画像もソフトになったが、WX1の手持ち夜景より大きく劣っているわけではない。

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