お気楽バーダー2カメラ思いつくままPTGuiでパノラマ写真を作る
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PowerShot S90
パノラマ作るなら
PTGui? それとも Autopano?

2010/02/26

 お気楽は、この世で最も進んだパノラマ合成(Stitch)ソフトはPTGuiだと信じていた。 が、井の中の蛙だったのかも知れない。 ネットのパノラマ系サイトを調べる中で、度々登場するソフトがあった。 その名はAutopano。 どこがどれだけ凄いのか、PTGuiユーザの目で、探ってみる。

PTGuiとAutopano

  PTGui Autopano
国籍 オランダ フランス
メーカ New House Internet Services Kolor
製品名 最新バージョン PTGui 8.3.6 Autopano Pro
価格 €79 10,024円 € 99.00 12,251円*
€ 118.40 14,653円 (税込み)*
*は概算価格
投影
  • Rectilinear
  • Cylindrical
  • Equirectangular
  • Mercator
  • Transverse Cylindrical, Mercator and Equirectangular
  • Vedutismo
  • Stereographic(little planet)
  • Rectilinear
  • Cylindrical
  • Equirectangular
  • Mercator
書き出し JPG,TIF,PSD/PSB JPG,TIF,PNG,PSD/PSB
QuickTimeVR 可能 不可
Flash Panorama 不可 不可
試用版

http://www.ptgui.com/download.html

Windows,Mac OS X

http://www.autopano.net/en/buy-autopano/download.html

Windows,Mac OS X,Linux

どちらを使っても、同じようにパノラマが作れるが、フィッシュアイ・レンズで撮った写真の投影については、PTGuの方が種類が多い。 また、単体でQuickTimeVRが作れるのもPTGuiの強みで、Autopanoは画像しか書き出せない。

比較

  • 三脚を使わず、かなりいい加減にスイングして撮った写真を使用。
  • プログラム操作は、原則、ソフト任せで、レンズ・データについてもEXIFからの自動セット。
  • ただし、DPP(Digital Photo Professional)で、RAWをTIFに変換すると、EXIFは消滅する。 この場合は手動でセットした。
  • Autopanoは試用版なので、ロゴ・マークの透かしが入る。

その1 より近い被写体の破綻

PowerShot S90のシーン・パノラマ・アシストで撮影した4枚を合成。 手持ち撮影。

PowerShot S90 元画像
1
2
3
4

PTGuiのCylindrical合成

ピクセル等倍切抜き

このパノラマは、以前にも掲載したが、切り抜き中央部分の手前に延びている枝がおかしくなっている。

AutopanoのCylindrical合成
ピクセル等倍切抜き

Autopanoは破綻することなく見事なStitchワークだ。 素晴らしい結果への代償は、合成に要する時間である。

Autopano 1分30秒
PTGui 26秒

PTGuiの方が3.5倍ほど速い。 なお、センター・ポイント位置はPTGuiの方が高いように思う。

その2 明暗差

1

f7.1 1/60 ISO160
2

f7.1 1/200 -2/3AEB ISO80

1は室内を、2は庭を写した写真で、露出に大きな開きがある。 RAWで撮影しDPPで現像。 TIFフォーマットで書き出したので、EXIFは消滅している。 PTGui、Autopanoとも手作業でレンズ・データを入力した。

なお、DPPのレンズ補正の”歪曲”を有効にした方が、より正確に合成できるようだ。

PTGuiのRectilinear合成

ピクセル等倍切抜き

PTGuiは、写真の明暗を考慮することなく、ほぼ中央で結合している。 そこは縁側の真中でもあるので、明るさの違いが目立つ。 ある程度なら、ブレンド処理で、吸収できるだろうが、この写真の激しさでは、無理と言うものだ。

縫い合わせミスも目立つ。 縁の下から縁側までは正確にStitchできているが、そこから次第にズレが出て、軒先では相当な段差になった。

ほとんどのStitchプログラムは、隣り合う写真の同じ場所に、コントロール・ポイントを設定して縫い合わせる。

PTGuiが自動的に付加したコントロール・ポイントは、

このようになっていて、ポイントは横に広がり、ずれが出ている辺りには見当たらない。

Autopanoの明るさ調整

Autopanoは、ダイナミックに明るさを調整できる。 調整方法は次の3つから選択する。

(オンライン・ヘルプから抜粋)

Three correction modes available
  • no correction
    This is the default mode used when launching the rendering without going through the Editor. It is the default mode when opening the Editor Window. In this mode, the mechanism in charge of balancing the luminosity or the colors of the source pictures is disabled. Color correction is indeed unnecessary in some case, for example when all the source pictures where shot in manual mode. Be conscious however that, even when shooting in manual mode you can find yourself with variations (i.e. auto ISO, global luminosity change due to a cloud etc.).
  • LDR correction also referred to as Standard Correction
    The purpose of this correction mode is to balance small brightness, contrast and color variations within the panorama’s source pictures set. This is the correction mode you will be using most of the time.
  • HDR correction
    This is the mode to use when the subject bears great differences in exposition values. The algorithm used is different than the one used for LDR correction and can balance panoramas with greater luminosity variations.

(自動翻訳)

3つの修正モードが利用可能です。
  • 修正しない
    これは、Editorを 通らずに表現に着手するとき使用されるデフォルトモードです。 Editor Windowを開くとき、それはデフォルトモードです。 このモードで、ソース・ピクチャーの明度か色のバランスをとることを担当したメカニズムは障害があります。 例えば、すべての情報筋が手動モードで撃たれたどこを描写するかとき、本当に、色の修正はいつかの場合で不要です。 しかしながら、意識してください。手動モードで撃って、あなたが変化で自分を見つけることさえできるときの(すなわち、自動ISO、グローバルな明度は雲 のなどのため変化します)それ。
  • Standard Correction(LDR修正)
    この修正モードの目的は、パノラマのソース・ピクチャーセットの中で小さい明るさ、コントラスト、および色の変 化のバランスをとることです。 これはあなたがたいてい使用する修正モードです。
  • HDR修正
    対象が博覧会値の大差に堪えると き、これは使用するモードです。 使用されるアルゴリズムは、LDR修正に使用されるものと異なって、よりすばらしい明度変化とパノラマのバランスをとることができます。

要は、”フツウはLDRを使い、パノラマを構成する写真に大きな露出差があれば、HDRを使いなさい”と言うことか。

AutopanoのRectilinear合成 カラー調整なし(no color correction)

ピクセル等倍切抜き

PTGuiと同様、中央部で結合している。 明暗差も目立つし、縁側部分にStitchミスも見られる。

AutopanoのRectilinear合成 LDR調整

ピクセル等倍切抜き

黒潰れしている二枚目の縁側を避け、建物の端まで一枚目の写真を生かしている。 その結果、縁側中央部での結合が回避され、縫い目が目立たない。 建物端の戸袋が完全な形で写っているのは二枚目の写真で、その部分の明るさを一枚目に合わせた結果、戸外は露出オーバーになった。 全体のコントラストも低下している。

AutopanoのRectilinear合成 HDR調整

ピクセル等倍切抜き

LDR調整では、一枚目の明るさをベースにしたが、HDR調整は一枚目の明るさをマイナス補正しているようだ。 そのため二枚目が過度の明るさにならずに、コントラストの低下もそれほどではない。

Autopanoが自動設定したコントロール・ポイントは、


縁の下から軒先まで縦向きに広がっている。 ポイント数は、PTGuiの18に対して48。 PTGuiはオプション設定で最大ポイント数を変えられる。 50に増やしてやってみたが、結果に大きな違いは見られなかった。 多ければ良いと言うものではなさそうだ。

Autopanoの明るさ調整の結果

DPPのハイライト/シャドウ警告で明るさの変化を調べた。 RGB値240以上の部分は赤色、10以下は青色になる。

元写真

PTGui

左半分(一枚目の部分)のハイライト部分は減少している。 元写真の白飛びした空が、PTGuiでは雲のように見える。

Autopano カラー調整なし

PTGuiと同じような感じだ。

Autopano LDR調整

トーン・カーブの山の部分が平坦になりコントラストが低下しているのが判る。

Autopano HDR調整

LDR調整より、シャドウ部が締まり、コントラストが高くなった。

ブレンド失敗

こちらのパノラマも既出で、PTGuiの失敗例だ。

1

2
3
4
5
 

PTGuiのCylindrical合成

切り抜き

AutopanoのCylindrical合成 LDR調整

切り抜き

合成に要した時間
Autopano 1分31秒
PTGui 27秒

PTGuiがブレンド・ミスしたパノラマも、Autopanoは上手く処理した。 その分処理時間もかかるが。

フィッシュアイ・パノラマ

COOLPIX P5100とFC-E8で撮影した 球体パノラマを比較する。

PTGui Equirectangular合成

Cube Top(天井部)

Autopano Equirectangular合成 LDR調整

Cube Top(天井部)

正距円筒図を見る限りは、違いが判らないが、キューブ図に変換して、そのトップを調べると、Autopanoは、天井の鉄骨で縫い目が合っていない。

結論

PowerShot S90など広角レンズで撮った写真から円筒パノラマを作るなら、Autopanoの方がいいかも知れない。 PTGuiより正確なstitchが期待できるし、HDRによる明るさ調整ができる。 PTGuiでHDRが使えるのはPro版のみで、18,906円と倍ほど高くなる。

フィッシュアイから球体パノラマを作るなら、PTGuiの方がよさそうだ。 一例で判断するのは危険かも知れないが、Autopanoより正確に縫い合わせた。 さらに、投影法の種類も多く、リトル・プラネットや1枚のフィッシュアイ写真からパノラマを作ることもできる。 もうひとつ、PTGuiはQuickTimeVR形式で書き出せるが、Autopanoは書き出せない。

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